肩関節脱臼は、肩の関節の一部が正常な位置から外れる状態を指します。肩関節は、上腕骨(腕の骨)と肩甲骨(肩甲骨)の間の球とくぼみのような構造で、非常に可動域が広いため、脱臼が起こりやすい関節の一つです。

主な症状:

  1. 激しい痛み: 肩関節脱臼が起きると、強い痛みが生じます。この痛みは、腕を動かそうとしたり、特定の方向に動かすことで増強することがあります。

  2. 腫れと軟部組織の損傷: 脱臼に伴って肩周囲の軟部組織に損傷が生じ、腫れや炎症が起こることがあります。

  3. 肩の変形: 肩関節脱臼が発生すると、肩が異常な位置に変形することがあります。これは、視覚的にも確認できることがあります。

  4. 動かしにくさ: 脱臼によって肩の動きが制限され、特定の動きを行うことが難しくなります。

主な原因:

肩関節脱臼の主な原因は、以下の要因によって引き起こされます:

  1. 外傷: 転倒、事故、スポーツ中の衝撃などが肩関節脱臼を引き起こすことがあります。

  2. 再発: 一度肩関節脱臼を経験した場合、再発するリスクが高まります。

  3. 肩関節の不安定性: 先天的な肩関節の不安定性や結合組織の緩みが、脱臼を引き起こす可能性があります。

治療とケア:

肩関節脱臼の治療とケアには以下の方法が含まれます:

  1. 整復: 医療専門家が肩を元の位置に戻すための手技を行います。これを整復と呼びます。

  2. 固定: 脱臼の治療後、肩を固定するための包帯、スリング、またはサポートを使用することがあります。

  3. 炎症の管理: 患部の腫れや炎症を管理するために氷を当てたり、炎症を抑える薬を使用することがあります。

  4. 物理療法: 痛みを軽減し、肩関節の安定性を回復させるために物理療法やリハビリテーションが行われます。

  5. 外科手術: 重度の場合や再発性の肩関節脱臼の場合、外科手術が必要なことがあります。

肩関節脱臼は、適切な治療を受けることで多くの場合回復しますが、再発を防ぐために注意が必要です。治療方法は個々の症状と状態に合わせてセラピストが決定します。肩関節脱臼の症状がある場合、早めにセラピストや医師の診察を受けることが大切です。

 

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【院情報】

きしざわ接骨院

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管理責任者 岸澤裕太