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電気と温めだけで症状は改善するのか?


物理療法とは?

物理療法は、主に電気治療や温熱治療などの機器を使用して行われる治療法です。以下のような治療法が含まれます:

1. 電気治療(低周波)

低周波治療は、筋肉や神経に低周波の電気刺激を与えることで、痛みを緩和し、筋肉のこわばりをほぐす効果があります。電気刺激によって血流が促進され、炎症を抑える効果も期待できます。

2. 温熱治療(マイクロ波やホットパック)

温熱治療は、マイクロ波やホットパックを使用して患部を温めることで、血流を改善し、筋肉の緊張を緩和します。温熱療法は、痛みの軽減や筋肉の柔軟性向上に役立ちます。

物理療法の効果と限界

物理療法は、多くの症状に対して一定の効果があります。しかし、これだけで全ての症状が改善するわけではありません。以下に、その理由を詳しく説明します。

効果のある場合

物理療法は、急性の痛みや炎症に対して特に効果的です。電気刺激や温熱によって血流が促進され、痛みや炎症が緩和されることで、症状が改善されます。

効果の限界

一方で、物理療法だけでは改善が難しい場合もあります。例えば、炎症の後に起こる組織間の癒着や拘縮(硬さ・動きの悪さ)は、温めて循環を改善するだけではなかなか良くならないことがあります。これらの症状には、徒手的な治療や適切な運動が必要となります。

徒手的な治療の重要性

徒手的な治療は、物理療法と組み合わせることで、より効果的な治療が可能になります。以下のような徒手的な治療法があります:

1. マッサージとストレッチ

マッサージやストレッチは、筋肉の緊張を緩和し、血流を改善する効果があります。特に、拘縮や組織間の癒着を解消するためには、手技によるアプローチが必要です。

2. 関節モビライゼーション

関節モビライゼーションは、関節の可動域を改善するための手技療法です。関節の動きを正常に戻すことで、痛みや動きの悪さを改善します。

3. 運動療法

運動療法は、解剖学や運動学に基づいた適切な運動を指導することで、筋力や柔軟性を向上させる治療法です。特に、慢性的な痛みや機能障害に対して効果的です。

解剖学・運動学の理解と適切な施術

解剖学や運動学を理解した上で、適切に身体を動かすことが重要です。以下のポイントを押さえましょう:

1. 個別の状態に合わせた治療

患者様一人ひとりの身体の状態や症状に合わせた治療計画を立てることが重要です。解剖学や運動学の知識を基に、最適な治療法を選択します。

2. 継続的なケア

継続的なケアが必要な場合、適切な運動や生活習慣の指導を行います。これにより、再発防止と長期的な健康維持をサポートします。

まとめ

電気治療や温熱治療などの物理療法は、多くの症状に対して一定の効果がありますが、これだけでは改善が難しい場合もあります。特に、炎症の後に起こる組織間の癒着や拘縮などには、徒手的な治療や適切な運動療法が必要です。解剖学や運動学を理解した上で、最適な治療を提供することが、患者様の早期回復と健康維持に繋がります。お悩みの方は、ぜひ当院でご相談ください。私たちは、皆様の健康と快適な生活をサポートするために、全力でお手伝いいたします。

岸澤 裕太

 

【診療時間】

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休診日:金曜午後・土曜・祝日

 

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【院情報】

きしざわ接骨院

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管理責任者 岸澤裕太