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産後の骨盤矯正:日常生活で気をつけるポイント


日常生活での姿勢の重要性

産後の体は、骨盤が不安定な状態です。正しい姿勢を保つことで、骨盤の位置を安定させ、骨盤底筋や腹横筋のトレーニングの効果を高めることができます。

1. 正しい立ち姿勢

正しい立ち姿勢は、骨盤を安定させるために非常に重要です。

  • 背筋を伸ばす: 背筋をまっすぐに伸ばし、猫背にならないようにします。
  • 肩をリラックス: 肩の力を抜き、リラックスさせます。
  • 重心を踵に載せる:多くの方が妊娠と抱っこの繰り返しで反り腰になり、骨盤が前に突き出した姿勢になっています。

2. 正しい座り姿勢

座るときの姿勢も、骨盤矯正に影響を与えます。

  • 深く座る: 椅子に深く腰掛け、腰をしっかりと支えます。
  • 足を組まない: 足を組むと骨盤が歪む原因になりますので、足を組まないようにしましょう。
  • 膝を90度に曲げる: 膝が直角になるように椅子の高さを調整します。

産後のケアに役立つエクササイズ

前回ご紹介した骨盤底筋と腹横筋のトレーニングに加え、日常生活で取り入れやすいエクササイズをいくつかご紹介します。

1. ウォーキング

ウォーキングは、全身の血流を促進し、筋肉を適度に刺激することで、産後の回復を助けます。

  • 正しいフォーム: 頭を上げて前を見ながら、背筋を伸ばして歩きます。
  • 適度なスピード: 無理のないスピードで、1日20〜30分程度歩くことを目標にしましょう。

2. ペルビックティルト

ペルビックティルトは、骨盤の位置を調整し、腹横筋を強化するエクササイズです。

  • 仰向けに寝る: 膝を曲げて仰向けに寝ます。
  • 骨盤を動かす: 骨盤を前後にゆっくりと動かし、腹横筋を意識しながら行います。
  • 繰り返す: これを10回1セットとして、1日2セット行いましょう。

3. キャットカウエクササイズ

キャットカウエクササイズは、背中と骨盤を動かし、柔軟性を高めるのに役立ちます。

  • 四つん這いになる: 両手と膝を床につけて四つん這いの姿勢を取ります。
  • 背中を丸める(キャット): 息を吐きながら、背中を丸め、頭を下げます。
  • 背中を反らす(カウ): 息を吸いながら、背中を反らし、頭を上げます。
  • 繰り返す: これを10回1セットとして、1日2セット行いましょう。

産後のケアに役立つ生活習慣

産後の回復を助けるためには、適切な生活習慣を保つことも重要です。

1. バランスの取れた食事

バランスの取れた食事は、体の回復を促進し、エネルギーを維持するために必要です。特に以下の栄養素を積極的に摂取しましょう:

  • タンパク質: 筋肉の修復と成長を助けます。肉、魚、豆類、乳製品などから摂取できます。
  • カルシウム: 骨の健康を保つために必要です。乳製品、葉物野菜、豆腐などが良い供給源です。
  • ビタミンD: カルシウムの吸収を助けます。魚、卵黄、日光浴などから摂取できます。

2. 十分な休息

休息は、体の回復に不可欠です。赤ちゃんのお世話で忙しい中でも、できるだけ休息を取るように心がけましょう。

  • 短時間の昼寝: 赤ちゃんが寝ている間に、短時間でも休むようにしましょう。
  • リラクゼーション: 瞑想や深呼吸など、リラックスできる時間を作り、心身の緊張を和らげます。

まとめ

産後の骨盤矯正には、骨盤底筋と腹横筋のトレーニングが非常に重要です。さらに、日常生活での姿勢や適切なエクササイズ、バランスの取れた食事と十分な休息を心がけることで、より効果的に体を回復させることができます。お悩みの方は、ぜひ当院でご相談ください。私たちは、皆様の健康と快適な生活をサポートするために、全力でお手伝いいたします。

岸澤 裕太

 

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