骨折の誤解
一般的な誤解
多くの方は、骨折をすると完全に動かせなくなり、激しい痛みで歩けない状態になると考えています。そのため、「曲がるから大丈夫」「歩けるから骨は問題ない」と思ってしまうことがよくあります。
実際のところ
実際には、骨折をしていても多くのケースである程度の動作が可能です。大きな骨が完全に折れている場合は別ですが、日常生活で発生する骨折の多くは小さなものであり、そのため動かせることが多いのです。
骨折の種類と動ける理由
小さな骨折
日常生活でよく見られる骨折の多くは、小さな骨折や不全骨折(ヒビが入った状態)です。これらの場合、骨の一部が損傷しているだけなので、完全に動きを止めることはありません。
- 剥離骨折: 筋肉や腱に引っ張られて小さな骨片が剥がれる骨折です。部分的な損傷なので、動かすことができます。
- 不全骨折(ヒビ): 骨の一部にヒビが入った状態で、完全には折れていません。この場合も、骨全体が崩壊していないため、ある程度の動作が可能です。
完全に骨が折れている場合は、確かに激しい痛みとともに動けなくなることが多いですが、部分的な骨折や小さな骨の損傷では、痛みがあっても動かせることが多いのです。
医療機関への受診が重要
自己判断の危険性
「動けるから大丈夫」と自己判断してしまうと、骨折が悪化する危険性があります。小さな骨折でも放置すると、骨の変形や治癒不全を引き起こすことがあります。
早期受診のメリット
骨折は早期に適切な診断と治療を受けることで、回復が早くなり、後遺症を防ぐことができます。当院では、エコー検査やX線検査を用いて、早期に骨折を診断し、適切な治療を提供しています。
当院での対応
当院では、以下の方法で骨折の診断と治療を行っています:
- エコー検査: 骨折の早期発見に非常に有効です。X線では見つけにくい初期の骨折も確認できます。
- 固定: 骨折が確認された場合、適切な固定を行い、骨の安静を保ちます。
- 整形外科との連携: 必要に応じて整形外科医と連携し、詳細な診断と治療を行います。
- 骨折用超音波治療: 超音波の波動を用いて骨の修復を促進し、治癒を早めます。
まとめ
骨折していても動けるケースは多くありますが、自己判断は危険です。動けるからといって骨に問題がないとは限りません。早期に医療機関で診断を受け、適切な治療を行うことが大切です。お悩みの方は、ぜひ当院でご相談ください。私たちは、皆様の健康と早期回復をサポートするために、全力でお手伝いいたします。
岸澤 裕太