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第五中足骨基節部骨折(ゲタ骨折)の症例

20代女性 事務職

 

バスケットをしていた際に、相手の足の上に自分の右足を着いてしまい捻り受傷。

捻挫と判断し、約4週間様子を見るも改善せずに当院を受診。

 

一般的に捻挫ではくるぶしの辺りを痛めて腫れやすいが、今回の症例では足の甲の小指側に腫れが残存。

これはとても骨折の可能性が高く、怖い所見です。

また歩行痛、圧痛も顕著。

 

視診、触診から骨折の可能性が高いと判断し、エコーにて画像検査。

ゲタ骨折のエコー画像
左が患側です。

エコー画像から、骨線が顕著に乱れているため骨折と確定判断。

固定を施し、提携先のクリニックに紹介状作成しレントゲン検査を実施。

診断結果

「第五中足骨骨折」

で、当院にてリハビリ同意と依頼を頂く。

 

既に4週間経過しているため固定開始には遅すぎたが、固定と骨折用地用音波治療器LIPUSを毎日20分施すことを4週程度継続。

途中で一度ギプスを変更し、患部を覆うのみの簡素なギプスにする。

エコーでも骨線の乱れが落ち着き、レントゲンでも骨癒合を認めるためギプスを完全に除去。

その後もセルフケアを指導しながら当院でリハビリを実施。

初診から約6週でのリハビリ終了。

 

 

今回のケースでもそうだが、足首周囲の骨折は外観上は大きな変形がなく、無理をすれば歩けてしまうため見過ごされる事が多い。

「たかが足首の捻挫で治療なんて・・・」

と素人判断せずに早期受診をお勧めします。

 

 

きしざわ整骨院

岸澤