こんにちは。
さいたま市緑区にある、
きしざわ整骨院の岸澤です。
今回は
「産後のママさんにオススメの寝方」
についてお伝えしていきます。
産後に多い寝方
産後のママはほとんどが横向きで
寝ていることが多いです。
しかも、
いつも同じ方を向いています。
これは赤ちゃんの方を向いて添い寝を
するためですね。
当院に来院される方の9割は横向きで寝ています。
そして、
寝返りをほとんどしません。
赤ちゃんを潰してしまわないように無意識でも
身体を固めてしまっているからですね。
寝る時と、起きた時の姿勢が全く同じ。
そんな事がしょっちゅうなはず。
酷いケースでは
深夜の授乳で抱っこして座ったまま寝ている。
本当に育児は質の良い睡眠を確保するのが
困難ですね。
旦那さんのサポートがあれば何よりですが、
そうもいかないことが多いようです。
人間は進化しても結局は動物。
動いてこそ健康でいられます。
(動く物とは的を得た言葉ですね)
同じ姿勢をキープする事が何よりも苦手です。
だからこそデスクワークや、
長時間のレジ打ちなどで身体を壊していくわけです。
睡眠中も同様なわけで、
寝返りを沢山して動き回った方が健康です。
子供の寝相がミラクルなのも
自分で身体を治そうとする力が強いからでしょう。
なんにしても産後のママは
【いつも同じ向きで動かずに寝ている】
事がほとんどです。
ココに対して改善をしていくことが
肝になってきます。
では、具体的にはどんなアプローチがあるのでしょうか?
大切なのはマクラ?
「やはりマクラを換えるべきですかね?」
臨床でよく患者様から聞かれます。
特に首~肩に症状がある方です。
確かにマクラは大切です。
マクラは
「首~肩をサポートするための
ツール」
としか認識されていませんが、私は
「寝返りをしやすくするための
ツール」
だと考えています。
前述の通り、
人間は同じ姿勢で居る事がとても
苦手です。
それはどんなに良い姿勢でもです。
であれば、
マクラによって寝返りが促進される
のが最良です。
【仰向け用】
【横向き用】
などのマクラもあるようですが、
私は効果が低いと考えます。
マクラに求められるのは
自分の肩幅・首のカーブに合った
高さがあることです。
それに出会えれば
確かに寝ることが楽になると
思われます。
ただ、
いつも横向きでしか寝れないママは
【横向き用】マクラもありかも
しれません。
しかし、
私はすぐに交換を提案することは
しません。
理由は
「マクラだけで改善される可能性が
極めて低いから」
です。
本当に効果があるのは
マクラの交換はコストが掛かります。
量販店などで数千円の物から、
専門オーダーでは数万円まで。
「高い方が良いんだろうケド・・・
とりあえず一万円くらいで」
と、購入されるママが多いようです。
しかし、
それで劇的に変わったと言う方は
少なく感じます。
結局、
寝返りが出来ていないことも
理由でしょう。
それと別に、
「寝る体勢」
を改善できていないからだと
私は考えています。
特にママさんは前述の通り、
横向きで寝ている事が多いです。
この横向きが以外に厄介です。
自分では力を抜いて、
リラックスをしているつもりでも
身体に力が入ってしまっているのです。
「そんなことはない。
リラックスできている!」
と、思われるかもしれません。
では、イメージしてみて下さい。
関節がクニャクニャと自由に動く
マネキンを横向きで寝かせようとします。
普段寝ている横向き姿勢で
マネキンは安定するでしょうか?
・・・
きっと背中側か、お腹側にコロンと
倒れてしまいませんか?
人間の胴体は前後幅より横幅があるので
角が取れた板のようなシルエットに
なっています。
なので、横向きをキープするのは
意外に困難なのです。
自分では力を抜いているようで
倒れないように無意識に力が入っています。
これを解決するのは
【抱きマクラ】
です。
先ほどイメージしたマネキンに
抱きマクラを抱えさせて下さい。
・・・
結構、安定しませんか?
クッションに抱きつくことで
身体が倒れる心配がなくなり、
自然と脱力が出来ます。
膝を曲げて
左右の脚の間に挟むのも忘れずに。
さらに
クッションがあるなら背中にも
少し置いてあげましょう。
この時に背中とベッドの間に
少し「嚊ませる」ようにします。
これでより安定します。
それでもしっくり来なければ、
マクラの調整です。
マクラで大事なのは高さなので、
買い換えるのでなく、
畳んだタオルなどを
マクラに乗せて高さを変えます。
以上の
「抱きマクラ」
「クッション」
「マクラにタオル」
をしっかりと実践して頂くと
睡眠の質が断然変わってきます!
時々、
「朝起きるとクッションが別の
場所に行ってしまっている」
という相談も受けますが、
それは寝返りが出来てるので
OKとみなします。
寝起きの痛みに悩むママは
是非一度実践してみて下さい。
きしざわ整骨院
岸澤