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慢性腰痛は整形外科??②

慢性腰痛専門

慢性腰痛症の治療セミナーの様子

何が正しい治療法?


前回の続きです。

 

今までの内容は

慢性腰痛は整形外科??①

をご覧になって下さい。

 

 

前回のブログを要約すると・・・

 

整形外科で行っている牽引治療

「あまり効果が期待できない」

 

整体などの徒手療法(手で行う治療)は

「それなりに効果が期待できる」

 

と、整形外科の先生が2012年に発表しているという内容でした。

 

そうなんです。

 

 

医学的に効果があるのです。

 

 

また、

以前に有名な整形外科医師の勉強会に参加した時の事です。

 

参加者である整骨院の先生から

「レントゲン検査では異常が見つけられない、筋筋膜性腰痛症(簡単に言えば慢性腰痛の大半)などはどうやって治療されますか?」

と質問が出ていました。

 

それに対して医師の先生は

「画像に写らない筋肉関係が原因の場合は正直、自分たちは何も出来ない。筋肉を緩めたりするやり方は知らないので。」

とおっしゃっていました。

 

 

 

「自分たちの方が医師よりも優れている」

 

なんて事は逆立ちをしても言えません。

 

 

医学的な

知識量・技術・経験値

では比較すら出来ないレベルです。

 

しかし、アプローチ方法が違うために症状に対して

「適応」「不適応」

「得意」「不得意」

がある事は確かです。

 

 

まずは、この辺りを一般の方にも理解していただきたいと思います。

 

 

 

 


それぞれの方法


整骨院の治療を一般の方はどうやら

 

「東洋医学」

「感覚でやってる」

 

と、考えている方が多いようです。

 

 

これは実は大きな勘違いです。

 

 

【東洋医学?】

 

整骨院(整体院ではありません)の先生は確実に

「柔道整復師」

という、国家資格を持っています。

 

学校でのカリキュラムは

「解剖学」

「生理学」

「整形外科学」

「外科学」

「病理学」

「公衆衛生」

など、西洋医学的なものです。

 

むしろ私は東洋医学をほとんど知りません。

(勉強する必要はあると思っています・・・)

 

最近は漢方薬を出すクリニックが増えたように

整骨院でも東洋医学も勉強されて、西洋医学の考えとハイブリッドした

「統合医療」

の治療方針の先生もいらっしゃいます。

 

本当に素晴らしい事です。

 

 

【感覚でやってる?】

 

病院の様にレントゲンやMRIなどの画像検査が出来ないため、この様に思われがちです。

確かに精密な検査では病院にはかないません。

 

 

が、整骨院でも

 

エコー検査

姿勢検査

可動域検査

筋力検査

 

などの検査、客観的評価から状態を診るようにしているところがほとんどです。

 

特にエコー検査は慢性痛の原因になりやすい筋肉、筋膜の異常にかんしてはレントゲン検査以上に見ることが出来るのです。

 

 

 

 

・・・また次回に続きます!